「ピッチ・パーフェクト」レベル・ウィルソン、“ある有名俳優”からのセクハラ被害を告白

映画「ピッチ・パーフェクト」シリーズのファット・エイミー役でおなじみの女優レベル・ウィルソン(37)が、撮影現場で“ある有名な俳優”から受けたセクハラの被害を告白した。

ハーヴェイ・ワインスタイン、ケヴィン・スペイシーらが過去に行っていたとされるセクハラ行為が告発されたことをきっかけに、現在のハリウッドは、セクハラ行為の被害者たちが、次々と声を上げる異常事態となっている。

レベル・ウィルソンもツイッターを通じ、自身の体験を告白。「ハリウッドからの被害報告を聞くと胸が痛む。私自身はご存知の通り、たくましく自信に満ちた人間ですが、そんな私にだって明かしたい話はあるの」と、ツイッターを通じて自身のつらい体験をファンに明かした。

「影響力の大きいある男性スターが、私を部屋に招いて、指を彼のお尻に入れるよう求めてきたの。その一方で、男性である彼の“お友だち”は、この事態を自分のiPhoneで撮影しながら、笑っていたわ。私はひたすらノーを繰り返して、部屋を飛び出したの」

「すぐにエージェントに電話して、弁護士を通じてスタジオへ苦情を申し立てた。同じような事態から私自身を守るためであり、仕事を続けるためにも」

「その後、男性共演者の代理人を通じて、いい子にして、彼をサポートするようにと脅された。私は拒絶したわ。こんなの全部バカげているから。私は業界にいる何百人もの友人たちに、この話をビジュアル的にもより詳細に語ってきたわ。みんなを警告する意味でもね」

「キャリア初期には、“ホテルの密室”で監督と顔合わせなんてこともあった。私たちは確か、コメディについて話していたと思う。身体的に何かが起きるなんてことはなかったの。彼の奥さんが電話してきて、“あんたまた女優と寝てるんでしょ”って罵ってきたからね。運のいいことに、私にまで聞こえるかなりの大声で。だからすぐに逃げ出せたのよ」

レベル・ウィルソンは、これらの体験の恐ろしさを語るとともに、女子高をはじめ、女性の権利に前向きな環境で自身が成長できたことを、「とても幸運に感じる」と振り返っている。「おかげで私は優れた自意識を身につけられたし、自己防衛のすべも学べた。このふたつの事件から、逃げ出す技術を身につけられたの」と語ると同時に、「みんながみんな、幸運ではないことを知った」とも述べている。

「これだけセクシャルハラスメントや、性的暴行が広まっていることを耳にすると、とても悲しい気持ちになります。私の体験は、他の女性や男性が明かしてきたものに比べれば、さほど恐ろしいものではないでしょう。でもこんな状況を実際に体験してみれば、ある程度は他人に共感できるようになるものよ」

レベル・ウィルソンは、一連のツイートを「前進すること」そして、自分であれ他人であれ、このような行為を目にしたときは、「もう容赦しないわよ」との宣言でしめくくっている。