イギリス王族として、初めてゲイをカミングアウトしたアイヴァー・マウントバッテン卿(55)が、パートナーとの結婚を決めた。初めての“ゲイ”ロイヤルウェディングに、イギリス国内のみならず、世界中がわいている。
アイヴァー・マウントバッテン卿は、エリザベス女王(92)の曾祖母にあたるヴィクトリア女王にとって、来孫(五代後)にあたる姻戚。また、女王の夫であるフィリップ王配(97)にとって、従兄違い(従兄の息子)にあたる。
マウントバッテン卿は、1994年に結婚し、三子をもうけるも2011年に離婚。2016年に、DailyMailに対して自身が同性愛者であることをカミングアウト。ジェームズ・コイルという男性と交際していることを明らかにした。これは王族につらなる者として、初めてのことだった。
そしてこの夏、マウントバッテン卿は、ジェームズ・コイル氏と自身の領地であるデヴォンのプライベートチャペルにて、結婚することを発表。ロイヤルファミリーにとっては、初めての同性婚となる。
マウントバッテン卿は、「ジェームズは自分のように、籍を入れたことがないんだ。彼にも結婚というものを、味わわせてあげたかった」と話している。一方のジェームズは自分たちの関係について「とても現代的な結婚」と説明。「プロポーズもなし、ただこの偉大なる愛を受け入れるだけ」
なお、ふたりの関係は、マウントバッテン卿の元妻であるペニー・トンプソンも祝福するところだ。なんと彼女は、式にて彼とヴァージンロードを歩き、新たな夫へ引き渡す役割を務めるという。そのアイディアは、3人の娘たちが出したもの。元妻は夫の新たな門出に対し、「すごくエモーショナルな気持ちになるの。とても感動的だわ」と語っている。
【(左から)ジェームス・コイル、ペニー・トンプソン、アイヴァー・マウントバッテン卿】
This summer, Lord Ivar Mountbatten, a cousin of Queen Elizabeth, will marry his partner James Coyle at what will become the first same-sex wedding of a member of the British royal family. Ivar, a great-great-great-grandson of Queen Victoria, came out in 2016, becoming the first member of the family to do so, and revealed he was in a relationship with James. Ivar was previously married to a woman, Penny, and shares three daughters with her. He told her before their engagement that he is bisexual. Prince Edward, The Earl of Wessex and the Queen’s late sister Princess Margaret had attended Ivar and Penny's wedding. Penny told The Daily Mail in comments posted on Friday that she will give her ex-husband away at his wedding to James. "It was the girls' idea," she said. "It makes me feel quite emotional. I'm really very touched." "Sophie and Edward know of our plans and are really excited for us," Ivar told the newspaper, referring to his longtime friend and the Queen's youngest son, Prince Edward, and his wife. "Sadly they can't come to the wedding. Their diaries are arranged months in advance and they're not around, but they adore James. Everyone adores him." James told the newspaper that the wedding ceremony will be small, with just close family and friends attending, while about 120 more people will join them for a reception. "For me, what's interesting is I don't need to get married because I've been there, done that and have my wonderful children; but I'm pushing it because I think it's important for him. James hasn't had the stable life I have," Ivar said, turning to his partner. "I want to be able to give you that." Source: E! news #loveisloveisloveislove #queenelizabeth #queenelizabethii #princephilip #princephillip #dukeofedinburgh #ivarmountbatten #princeedward #countessofwessex #princecharles #princewilliam #princeharry #katemiddleton #duchessofcambridge #meghanmarkle #duchessofsussex #princegeorge #princesscharlotte #princelouis #royalfamily #brf #britishroyalfamily #britishmonarchy #theroyalfamily
A post shared by @ fewofherfavouritethings on
「このごろのアイヴァーは、とても力の抜けたいい状態にあるの。以前に比べてすごく優しい人物になったわ。セクシャリティを隠すことで、自分でも気づかないうちに、とても苦しめられていたのね。でもいま、秘密は明らかになった。まったくの別人よ。みんなが“あんなに幸せそうな彼は見たことがない”と言っているわ」
ヘンリー王子とメーガン・マークルの式が記憶に新しいが、ふたりの結婚式は、伝統的な“ロイヤルウェディング”とはまったく異なるこじんまりとしたものになる予定だ。
「式はとても小さいものになるよ。彼の娘さんたちと、近い親族、友人くらいしか招かない。(中略)ケーキカットも、ファーストダンスもなし」(ジェームス)
その代わり、挙式後には120人ほどの友人を招いたパーティを開催するというが、これもまた一般的な披露宴とは少々趣が違うようだ。
「美味しいフードと、最高のミュージック。タキシードを着た男性がふたり乗っかったケーキもないよ、白いハトも飛ばさないし、気取ったわざとらしいことはしない」と話すジェームスに、「ケーキの代わりにチーズを出すよ」とアイヴァーも続けている。
残念なことに、アイヴァー・マウントバッテン卿にとっては親戚であり、親しい友人であるウェセックス伯爵エドワード王子(エリザベス女王の三男)は、式に出席できないという。しかし彼、そして妻ソフィーは、「ジェームスに夢中」とのことで、王室の面々との間に確執はないことを強調。「いい友人はみんな、彼のことを受け入れてくれているんだ」
20世紀半ばまで、イギリスにおいて同性愛は、犯罪だった。その時代に生まれたマウントバッテン卿は、「ゲイであることを、両親には決して言えなかった」と過去を振り返っている。
「かつて、ゲイの男性は、poofs(ホモ、女々しい男)、queers(変、いかがわしい)など、あらゆる蔑称で呼ばれるものだった。男性に恋するなんて、とても普通じゃなかったんだ。こんなことが起きるなんて、夢にも思わなかった。素晴らしいことだよ。まさか男性と結婚できるなんてね」