クイアでダンサー、プラスサイズモデルでロールモデル! キャラ特濃の新スター“デクスター”をご紹介

@dexrated / Instagram

 

デクスター・メイフィールドを説明するには、たくさんの肩書が必要だ。彼はダンサーで、モデルで、ロールモデルであり、プラスサイズでもある。そんな彼の人となりをご紹介。

 

 

2015年に経験したファッションショーデビューに関して、彼はMicのインタビューで「純粋に緊張した」「ランウェイに出る1秒前まで、汗がだらだら流れていた」と語っている。

彼が属する“男性”プラスサイズモデルというジャンルは、まだまだ開拓中の市場だ。デクスター自身も、「プラスサイズの女性には、プラットフォームの確保が可能。プラスサイズのドラァグシスターズだって、同じようにプラットフォームが持てる。だけど男性美を体現するモデルに、これまでチャンスはなかった」と話している。

 

彼の起用を決めた「Marco Marco」のデザイナーは、「デクスター、きみをこのショーに招へいしたことには意味があるんだ。きみらしくあれ。誰がどう思ったって、気にするな。ランウェイに出て輝け、きみらしくあれ」と声をかけてくれたという。

このときのパフォーマンスがバイラルし、話題になったことで、その後、より多くのブランドがショーにデクスターを起用。「Marco Marco」のショーには、2016年も出演した。

「ランウェイを降りた直後、喜びと幸せを感じた。自分の才能を示せたんだって」

 

【ケイティ・ペリーのミュージックビデオにも出演】

 

デクスター・メイフィールドは現在、ザック・ミコやケヴィン・デイヴィスらとともに、男性プラスサイズの代表格として数えられ、さまざまな体型を称賛する「ボディ・ポジティヴィティ」の時代をけん引する存在となっている。

「若い男子たちと、この手の対話を持つことは、とても大切だと思っています」
「どれだけファッション業界になじもうと、常に“体重を落とす必要がある”と言われてきた。男性美を提示するのならば、イメージを拡大させなくちゃ。いまはザック(という同ジャンルの代弁者)がいる。それでも道のりはまだまだ長いんだ」

「美しい男性とは、というスペクトラムを拡大させたとき、常に目に見える状態であることが重要だと感じた。ぼくらがビルボードを飾る必要があるんだ。もしぼくらが実現させられれば、より多くの若い男性が、自分に自信を持ち、満足できるようになると思うんだ」

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アシュリー・グラハムのような、女性プラスサイズモデルの躍進を目にして以来、このジャンルの発展を願ってきたというデクスター。「みんなと一緒にショッピングがしたい。プラスサイズのモデルが、ランウェイでレアな存在じゃなくなってほしい。パリでのショーや、プラスサイズ限定のショー以外のランウェイを歩く姿を見たい」

今後の野望として、H&Mや、Forever 21、さらに全米で展開する量販店「ターゲット」といったブランドや小売とのコラボを上げたデクスター。「手が届くファッションでしょ? アメリカの多数派を象徴するブランドだからね」と等身大なその理由を明かした。