ファストフード大手「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」が、“ベジタリアンのための”フライドチキンを開発中。気になるメニューの詳細は?
門外不出のスパイスレシピが表す通り、KFCはオリジナルのフライドチキンによって、世界中でファンを獲得してきた。その波は、いよいよチキンを食べない・食べられない層へまで広がりつつあるという。この夏にも、英KFCは「ベジタリアン向けチキン」を試験的に売り出すことを発表。TheNewYorkTimesが報じた。
「レシピの開発は、現時点ではまだまだ初期段階」というが、もちろん味付けはお馴染みのあのスパイス。同社の代理人はメディアに対し、「レシピが完成し次第、年内には顧客を対象にした検証を行いたい。これがうまくいけば、2019年にはベジタリアン向けメニューとして販売をスタートさせたい」と、意欲を見せている。
現時点では、このベジタリアン・チキンの開発と販売は、イギリス国内のKFCを対象としたもので、日本はおろか、本国アメリカですら含まれていない。将来的な世界展開の可能性について、同社は回答を拒絶している。
しかしDigitalSpyによれば、「チキン」ありきのKFCだけに、ファンからの反発は少なくない。「到底受け入れられない」「(すでに亡くなっている創業者)カーネル・サンダースをさらに葬る行為」とさんざんだ。
また、ファストフードやフライドチキンにまとわりつく「不健康」なイメージも足を引っ張り、「自分を尊重しないベジタリアンがKFCを利用する」「KFCなんてもっとも非健康的なレストランだというのに」といったアイディアそのものに対する疑念も。
その一方で、顧客の層を広げる企業努力を称賛し、「ぜひアメリカでも」といったラブコールもあるようだ。