アリシア・ヴィキャンデル(29)が、下積み時代に受けたパワハラのエピソードを告白。ある女優の行為に救われたと語った。
2015年に、「エクス・マキナ」と「リリーのすべて」で高く評価され、女優として躍進を遂げたアリシア・ヴィキャンデル。両作への出演で数多くのアワードにノミネートされ、アカデミー助演女優賞受賞を獲得するにいたった。
しかしそれ以前の彼女は、現在ほど注目される存在ではなかった。2015年公開の映画「セブンス・サン 魔使いの弟子」の撮影現場で、「権力を持つある人物」から嫌味なジョークを言われたときの体験を、Vogueのインタビューで語っている。
「私はすごく恥ずかしくなってしまって、笑い飛ばすしかなかった」というアリシア・ヴィキャンデルを救ったのは、共演者だったオスカー獲得女優ジュリアン・ムーア(57)だったという。
「ジュリアンは彼に対して、“もしもう一度同じことをしたら、私はここから出て行って、二度と戻ってこないからね”と言ってくれたの。“言えるもんならもういっぺん言ってみな”って感じだったのよ。それだけで彼女が持っているパワーが、私に伝わってきた。それは私にとって、すごく意味があることだったの」
現在のアリシア・ヴィキャンデルは、守る側として、自身が得たパワーを性的いやがらせや性的暴行撲滅のための運動「Time’s Up」に注いでいる。彼女は先月開催されたゴールデン・グローブ賞にて、他の出席者と同じく黒いドレスを着てレッドカーペットに登場したひとりだ。
「ナタリー(・ポートマン)から電話をもらったの。実は一度も会ったことないんだけど、それからリース(・ウィザースプーン)も。突然、友だちが増えたような気になっちゃった。メールにあった、“女性はどの業界においても、軽視されている。だから私たちは、戦わなくちゃいけないんだ”という文章に惹かれたの」
「お互いをよく知り合うとか、一緒に仕事をするかわりに、競争し合うなんてタフな世界よ。私たちは小さなころから、ひとつのイスをめぐって競い合うことを学んできた。だからあのカーペットでは、他の女優たちや、尊敬する方たちと真の意味で友だちになれたと感じたの。すごくクールじゃない?」
一方で、現在の立場にあるからこその苦労もあると、アリシアは明かしている。
「私についての記事を読むと、“自分が思っている私とは全然違うな”って感じるのよね。頭の中がむちゃくちゃにされちゃう」
ちなみに昨年10月に、俳優マイケル・ファスベンダーと結婚したばかりのアリシア・ヴィキャンデル。私生活について尋ねられると、「より幸せで、いままでになく充実しているわ」とのろける場面もあった。