昨年11月に行われた「ミス・ユニバース2017」にて、ジャマイカ代表としてコンテストに参加したデヴィナ・ベネット(21)が、優勝を逃したにも関わらず、絶賛されている。
2017年のミス・ユニバースに輝いたのは、南アフリカ出身のデミ=リー・ネル=ピーターズ。デヴィナは惜しくもデミ=リー、コロンビア代表に次ぐ順位でコンテストを終えた。
【2017年のミス・ユニバース、デミ=リー・ネル=ピーターズ】
しかしElleによれば、デヴィナは「誰よりも強烈な印象」を残してくれた。その理由は、彼女が生まれながらの「ナチュラルな髪型」でステージに立つことを選んだからだと伝えている。
ツイッターでは当時、「#MissJamaicaShouldHaveWon(ミス・ジャマイカが優勝すべき)」というハッシュタグが話題に。同メディアが、彼女を称える大勢の声を紹介している。
「娘が“ママ、ミス・ジャマイカの髪って私みたい”だって」
「私の髪型は職場にそぐわないと言ってきたコンサルタントに叫びたい」
「ついにそこらへんを走る少年少女たちが、地毛のふわふわ頭をテレビで観て、共感できるようになった。ミス・ジャマイカは、この国のためだけじゃない、この文化全体のためにやってくれた。ナチュラルヘアの、アフリカ系女神よ」
「親愛なる黒人の、ナチュラルなヘアを持つ女の子たちへ。誰かから押し付けられた定義によりかかっちゃダメ! その定義に収まろうとしてはダメ! 謝ることはない! やればできる! 一生懸命にやりなさい! #ミス・ユニバース #ジャマイカ」
「ジャマイカが国際的な美しさのスタンダードを、再定義してくれた。ショートヘアのカーシィに続いて、アフロのデヴィナ」
「みんな聞いて、デヴィナは私の憧れの髪型。いつも、いつまでも」
「デヴィナはミス・ユニバースにおいて、ジャマイカを代表しただけじゃない。黒人を代表したんだ。彼女が勝つことを願ったよ。彼女はアフロに誇りを持って、コンテストを再定義したんだ。若い黒人の女の子たちが、手を加えない自分のナチュラルな神に自信を持てるようにね」
同メディアによれば、有色人種にとって、アフロを含む地毛は、時に「仕事には不適切」といった扱いを受けるケースがいまだに存在するという。だからこそ、ありのままの地毛で大一番に挑んだデヴィナ・ベネットの姿は、多くの人々にとって「規範」に挑む声明となって届いたようだ。
コンテスト前、デヴィナは地元メディア「Jamaica Observer」に対して、「すべての女性が、自分は美しいと思える社会にしなくては」という趣旨の考えを明らかにしていた。「どんなサイズでも、小さくても、自然な髪型でも、より受け入れられるべきであり、無視されるべきではないと思う」
【コンテスト後、デヴィナは自身のインスタグラムで人々の“自然な美しさ”を発信し続けている】
デヴィナ・ベネットはコンテスト終了後に、「これまでで初めてのアフロクイーン」と、喜びを明らかにしている。
「私は優勝できなかったけれど、探し求めていたものを得ることができました。たくさんの人々の心をつかめたし、耳が不自由な人たちの認知度を上げることも出来た。これまでで初めてのアフロクイーンになれた。故郷の小さな島を代表して、望める限りの愛を受け取ることができました……ありがとう!!!」