アメリカ発の出会い系アプリ「Tinder」は、トランスジェンダーのユーザーお断り? ある女性からの訴えに対し、Tinder側が真っ向から反論。話題の裁判となっている。
次々と現れる恋人候補を、“スワイプ”ひとつでスキップorマッチング。手軽さが受けて世界中で人気の出会い系アプリ、それが「Tinder」だ。ところがこのアプリを使えるのは、生まれたときから身体と心の“性”が一致している人だけ? 米オレゴン州に住む、アリエル・ホーキンスというトランスジェンダーの女性は、「手術前のトランスウーマン」であるとプロフィールに記入した途端に、「規約違反」のメールが届き、アカウントを削除されたのは不当だとしてTinderに対する訴えを起こした。
アリエル・ホーキンスは、「Tinderはトランスジェンダーに対して、満足で公平なアクセス権を提供していない」と主張。「この会社はトランスジェンダーを理解しておらず、私たちがどんな存在であるかを正当に評価していません」
アリエルの代理人ベン・メイジラスいわく、「Tinderは本質を理解していない」。米TMZによれば、他のユーザーから「トランスジェンダー」であることや、そのユーザー自身が受け付けないセクシャリティだという理由から、対象者を運営側に「報告」すると、報告された側はあっという間に退会させられてしまうというのだ。アリエル・ホーキンス側はTinderへ、明確な規約違反がないのに、性自認を理由に強制大会させられてしまう仕様の改善を、強く求めている。
対するTinderは、アリエル・ホーキンスらの言い分と真っ向から対決している。「セクシャルアイデンティティを理由に、ユーザーを退会処分することはない」として、アリエルらの主張を完全に否定。代理人を通じ、「Tinderはアメリカ国内ユーザーに向け、37種ものジェンダーを用意している」と述べている。「私たちは根本的に、ジェンダーは二分されるものではなく、すべての人々が対して包括性を持ち、お互いを受け入れることを支持しています」
【実際にTinderは、公式SNSを通じてLGBTQユーザーに広くPRを行っている】