ロイヤルベイビー“ルイ・アーサー・チャールズ”王子の名前の由来は? Louisの名が持つ、悲しい歴史と奇妙な縁

ウィリアム王子(35)と、キャサリン妃(36)の第三子が、ルイ・アーサー・チャールズ(Louis Arthur Charles)と名付けられた。命名の由来を、各メディアが詳しく解説している。

ルイ王子は、4月23日に英ロンドン市内の産院にて誕生。注目の名付けは、4月27日に王室の広報を通じて発表された。名前を引き継ぐという伝統にのっとり、「チャールズ」は祖父チャールズ皇太子(69)にちなんで名づけられたものだ。では、ルイとアーサーは?

TimeとEntertainment Tonightは、ルイの名は、チャールズ皇太子と親交が深かった、ルイス・マウントバッテン伯爵にちなむと推測している。マウントバッテン伯爵は、チャールズ皇太子の父フィリップ王配(エリザベス女王の夫)の母アリスの弟であり、皇太子にとって大叔父にあたる。第一次世界大戦、第二次世界大戦に従軍し、王族にも近い貴族だったが、1979年の休暇中、IRA暫定派のテロにより、孫たちとともに79歳で亡くなった。

チャールズ皇太子は、生前、大叔父であるマウントバッテン伯ととても親しくしていた。実はチャールズ皇太子が、故ダイアナ妃との結婚を決めたきっかけは、大叔父の死だとされている。

悲しみに暮れる皇太子に、ダイアナ妃は「葬儀のとき、あなたはとても悲しそうだった。私が目にしてきた中で、何より悲しい姿だった。私の心も血を流していた」「あなたを一人にしちゃいけない、頼れる誰かが一緒にいなくては、と思ったの」といった言葉をかけたとされ、奇しくもこの事件があったからこそ、ウィリアム王子が誕生することになったとも考えられる。

とはいえ“ルイ”の名は、長い王室の歴史において、珍しい名前ではない。ウィリアム王子、さらにその長男ジョージ王子のミドルネームも同じ“ルイ”だ。もともとはフランス語由来とされるこの名は、「武功」といった意味を持つという。(Harper’s Bazaar UK)

なお、“アーサー”の名も同じく、ウィリアム王子のミドルネーム。王子のフルネームは、 ウィリアム・アーサー・フィリップ・ルイ(William Arthur Philip Louis)だ。