アメリカが誇るテニス界の生きるレジェンド セリーナ・ウィリアムズ(36)が、姉へのコンプレックスを告白。悩みを乗り越えて掴んだ自信を語った。
セリーナ・ウィリアムズは、シングルス・ダブルスともに四大大会すべて制し、男女を通じて唯一「キャリア・ゴールデンスラム」を成し遂げたテニス界の伝説だ。2017年9月に第一子を出産、今年になって早くも第一線に復帰し、現在開催中の全仏オープンで一生を挙げ、大きな話題となった。
ローラン・ギャロスには、全身黒の“キャットスーツ”で登場し、度肝をぬいたセリーナだが、その意図を「産後のリカバリーに悩むすべてのママへ」と明かしている。「私に出来るなら、あなたにだって」
しかしそんなセリーナにも、悩みはあった。何度もダブルスを組み、優勝をかっさらってきたパートナであり、姉ビーナス・ウィリアムズ(37)に対するコンプレックスを、Harper’sBazaarにて明かしている。
身長175cmのセリーナに対し、姉ビーナスは185cm。年子の姉に対する葛藤は、いつもそこにあった。
「とても困難だった。私とビーナスはまったく違う。姉はスリムで背が高く、美しい。でも私はガッチリした筋肉質の体型。美しいとは思っていたけれど、でもまったく別物でしょう」
2004年には、体重を落としてサイズ4(日本では7号、XSサイズ程度)を目指したことも。しかし「無理!」と気が付き、「なんでこんなことをしなくちゃと思ったの?」という自問自答へいたったという。
「これが私。これが私の武器。これが私のカラダ」
いまのセリーナ・ウィリアムズは、その葛藤すら受け入れている。「自分自身、自分のルックス、すべてに満足しているの」
なお、セリーナにとってコンプレックスの的だった姉ビーナスとは、大舞台で何度も対戦した経験がある。
「姉の試合をいつも応援しているわ。私と対戦しているとき以外はね。私との試合でも、姉の勝利を望んでいるのよ。でも私も勝ちたいの。だから自分が勝っちゃうと、残念な気持ちになるのよね」