13歳の少女デザイナーが、性犯罪被害者のために寄付! 「新しい世代の希望」と称賛

13歳の少女が、懸命に貯めたお金を、性犯罪の被害に遭ったモデルたちのための基金に寄付。「若い世代の希望」と称賛を受けている。

13歳のアヴァ・バラシュは、今年2月、性犯罪被害に遭ったモデルやファッション業界関係者のための基金「Humans of Fashion Foundation」(HoF基金)設立に関するニュースを目にし、感化されたという。以来、アヴァはお小遣いや、バル・ミツヴァー※で受け取った贈り物を貯め、この基金へ寄付を行った。Cosmopolitanが伝えている。

※バト・ミツヴァー …… ユダヤ教の成人式、13歳、もしくは12歳に達した時点で行われる。なお、男児の場合は「バル・ミツヴァー」と呼ばれる。

アヴァ・バラシュは、今回の寄付にいたった動機を、「自分自身がデザイナーだからこそ」と説明する。彼女は13歳ながら「Ava Rose NYC」というブランドを持ち、今年3月に行われた彼女のバト・ミツヴァーもファッションショー形式で開催。10代のモデルや、メイクアップアーティスを起用し、客席まで設けられた本格的なものだった。

Thank you to all the gorgeous, talented models! 💕~Ava

A post shared by Ava Rose NYC (@avarosefashionnyc) on

Back to work! 💕👗

A post shared by Ava Rose NYC (@avarosefashionnyc) on

Adding the ruffle 💕

A post shared by Ava Rose NYC (@avarosefashionnyc) on

「ママと私は、#MeTooについて話し合ったの。ママは私に、この運動がどんなもので、職場でひどい事態に追い込まれている人々のことを教えてくれた」

「こんなことを乗り越えなくちゃいけない人がいる、そのことに悲しくなったの。でも同時に、声を上げて、自分の声を届けよう、こんなことはもうたくさんだから、二度と起きないように認知度を上げようとする人たちがいることを、うれしく思った」

アヴァは基金側に自らメールを送り、連絡先を得ると、最終的に小切手で500ドル(約5万4千円)の寄付を行った。また、直筆の手紙に、自身の作品を添えて送ったという。

HoF基金を立ち上げた、アントワネット・コスタと、クリスティーナ・ロマノヴァのふたりは、アヴァ・バラシュからの手紙に非常に感銘を受けたと話す。

「5ドルでも10ドルでも、私たちにとって、私たちにとってそんなことは問題じゃない。彼女は私たちに、初めての寄付してくれた人なんです。それがとても大きな意味を持つんです」(コスタ)

奇しくも彼女たちのもとへこの手紙が届いたのは、著名なデザイナーであるカール・ラガーフェルドが、#MeTooムーブメントを「パンツを脱がされたくないのなら、モデルになるな! 修道女になれ」と批判したのと同日だった。このことから、ロマノヴァは、アヴァの手紙は「一筋の光だった」と話す。

「カールの記事を読んだあの日に、アヴァからの手紙を受け取ったんです。(手紙は)私にとって、若い世代にはこんなにも素晴らしい人がいる、この社会にもまだ希望があるという証でした」

アヴァ・バラシュは自身の将来について、有名なファッションデザイナーになれたなら、自分のプラットフォームを活用したいと展望を語る。

「みんなが心からポジティブでいられるように、私も全力で前向きでいたいの。私にもできたように、みんながお互いに優しくなれるってことを、世界中に証明したいわ」