プラスサイズブロガーが、米ラスベガスのホテルにて、事前許可を得ていたにも関わらず、水着での撮影を制止されたことに激怒。「露出度の高い恰好は、痩せ形だけのものではない」と訴えている。
33歳のアナ・オブライエンは、ニューヨークを拠点にライフスタイルを発信するインフルエンサーだ。4月10日、彼女がラスベガスのホテルにて、ルックブック制作のため水着での撮影を行っていたところ、ホテル側から制止される事態となった。本人がYahooの取材に答えている。
アナによれば、彼女は事前にホテル敷地内での撮影をPRチームに申請しており、「カジノフロアを除くいかなる場所でも撮影していい」との許可を得ていたという。しかし実際にビキニ姿で撮影を始めると、セキュリティガードがやってきて、何か服を着るよう申し入れてきたという。
「肌を隠せと言われました。水着での撮影は許可できないため、服を着なくてはならないと。話をしようとしましたが、向こうはまったく聞いてくれませんでした」
怒りを抱きながらも、アナはワンピースに着替えて撮影を再開したが、またも止められる事態になったという。「ロビーの別の場所で撮影を再開させたら、別のガードがやってきて、やめろと言うんです」
「PRチームからのメールを見せても、効果はなし。許可を得たと嘘をついていると思われていたなんて、考えたくない。私は信用され、尊重されるに値する人物だと、どう示すべきだったの?」
アナ・オブライエンは、撮影時の自分と同じように肌を露出した女性たちがロビーを歩き回っても、ガードに咎められなかった事実にも腹が立っているという。「他人の悪いところなんて見たくもないけれど、こんなとき、どうしたって思いを巡らせずにはいられないでしょう?」
アナは自身のインスタグラムに、このとき撮影した写真を公開するとともに、自らの体験を暴露。「なるほど、痩せた女の子たちが、Tバックやニップレス姿でいることはオーケー、でも太った女性が肌を露出させず、素晴らしい写真を撮ろうとしていても、やりすぎと言われるわけね」と皮肉り、この体験のおかげでさらなる意欲がわいてきたと発言している。
「ベガスのビキニ女の問題じゃない、これは声明よ。私たちは目に見える存在。私たちはもう逃げ隠れしない。そして私たちは、私たちが着たい服を着る。ベガスだけじゃない、世界中どこでもよ」
「変化はすぐそこ」というアナ・オブライエンの言葉に、多くの人々が賛同。多くの反響があったことに、アナは「感謝と、恐れと、悲しみと、悦びと、混乱を感じる」としている。
なお、問題を指摘されたホテル側は、Cosmopolitanに対して「ロビーとカジノにいらっしゃるすべてのお客様に、水着は禁止している」との公式声明を発表。また、アナ側から事前の申請はなかったと、彼女の主張を否定している。