セレーナ、ケイティのメイクを担当! セレブ好きなら絶対知っている、メイクアップアーティストが語る、“難民”としての苦労話

@hungvanngo / Instagram

セレーナ・ゴメス、ケイティ・ペリー、ハディッド姉妹や、「ヴィクトリアズ・シークレット」のエンジェルたちのメイクを担当しているアーティスト、フン・ヴァンゴ。セレブ好きにはお馴染みの彼のプロフィールをご紹介。

今でこそ華やかな業界で活躍し、インスタグラムにはメイクを担当した女性セレブたちの美しい写真が並ぶフン・ヴァンゴだが、もともとはベトナムからの難民だった。Lexi Novakに対し、自らの出自を語っている。

@selenagomez x @puma

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@sarasampaio x @victoriassecret x @balmain campaign #VSxBALMAIN.

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@gigihadid x @thelovemagazine #specialproject #comingsoon

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「アクセントのせいで、移民だってことは大勢にバレていると思うんだけど、実は難民として移住してきたんだ。1987年に、兄弟と一緒にベトナムから逃げ出した。母はぼくらにより良い人生を送ってほしいと思っていて、同じように逃げ出そうとする人たちと一緒に、ボートに乗せられたんだ」

「たどり着いたタイで、3年間を難民キャンプで過ごした。当時、わかるのはアメリカのことくらいで、カナダのことは何も知らなかった。だからアメリカ行きを望んでいたんだけれど、どの国もぼくらを受け入れてくれなかった。だから難民キャンプにとどまって、受け入れてくれる国が現れるのをひたすら待ったよ」

「3年が経って、カナダがようやく手を挙げてくれた。そして1990年にようやくカナダへ。アメリカへ渡ったのは2006年で、最初は0-1※と呼ばれる労働ビザが必要だった。永住権は昨年やっと手に入れたばかりなんだ。兄はいまカルガリーの大学で教えていて、姉も結婚してふたりの子どもを育てながら働いている。そしてぼくは、メイクの道で非常にうまくやっているってわけ」

※特殊技能保持者に与えられるビザ。アーティストや、学者などが対象。

今年は米トランプ大統領がイスラム圏からの入国禁止措置を大々的に打ち出すなど、「移民排斥」がひとつのキーワードとなった1年だった。フン・ヴァンゴの話を紹介したallureは、「私たちはいま一度、自分自身に移民抜きではどうなるのかを問いただしてみなくてはいけない」とコメント。「異なる土地で成長しながら、アメリカン・ドリームを手に入れた」と彼らを称賛している。