「トップになっても、女子は優勝できない」! 米高校生ゴルフ大会の制度へ批判


アメリカにて、高校生ゴルファーが、大会で優勝したのにトロフィーを受け取れなかった理由は「女子だから」。これが全米で物議をかもしている。

米マサチューセッツ州のルーネンバーグ高校に通うエミリー・ナッシュ(16)は、彼女が通う高校では、女子ゴルフがあまり活発ではないという理由で、日ごろから男子選手に混ざって活動を続けてきた。10月24日に行われた現地の大会にて、エミリーは2位のニコ・シオリーノに4打差をつけてトップに。ところが彼女の性別を理由に、大会の1位はシオリーノに。優勝トロフィーは彼へ送られた。

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CBSや、RollingStoneなど、全米のメディアが報じたこの一件。エミリーの優勝がかなわなかったのは、マサチューセッツ州の学校間スポーツ協会(Massachusetts Interscholastic Athletic Association)の規定に基づくもの。これによれば、女子選手はこの大会でプレイはできるものの、個人選手として優勝は許されていないのだという。

エミリー・ナッシュの父ボブ・ナッシュは、「女子はこの大会で優勝できないというルールをラウンド終了後まで知らなかった」としており、コーチらが大会を終えるまで伝えるべきではないと判断したことを明かしている。

「娘は男子選手と同じ条件で戦い、自分のバッグも自分で担いで運んでいた。女子だからと、ハンデをもらうこともしなかった。優勝できないと知ったとき、娘はとても落胆していたが、理解を示し、協会やチームメイト、対戦選手を批判するようなこともしなかった」

エミリー・ナッシュ自身は、ルールの改正を求めるつもりはなく、インタビューでは優勝したシオリーノが、エミリーへトロフィーを譲ることを提案したことを、「とても親切な申し出だった」と話している。

しかし「プレイを許しておきながら、優勝させない」という制度へは、批判の声も。1973年に男女対抗試合“The Battle Of The Sexes”(性別間の戦い)で、男子選手を相手に勝利をおさめ、その後も女性の権利向上のために活動を続けている元テニス選手ビリー・ジーン・キング(73)は、「プレイを許すのならば、勝てるようにするのが適格」とコメント。「おめでとう。あなたはそのトロフィーに相応しい」とエミリーを称えている。

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