大手チェーンの闇… 「マクドナルド」が従業員により、セクハラ訴訟を起こされる! 「Time’s Up」基金のおかげ

世界的ファストフードチェーン「マクドナルド」が、9つの別地域で働く10人の従業員から、セクシャルハラスメントでの訴えを起こされた。ハリウッド女優たちが先導する、「Time’s Up」基金によって実現した。

AP通信によれば、原告となった従業員たちが利用したのは、セクハラや性的暴行被害者が法的措置をとるため利用できる基金「TIMES UP Legal Defense Fund」。今年1月1日に立ち上げられたファンドが、早くも運用されることとなった。

大手企業を相手取った裁判を起こすにあたって、従業員たちは「Fight for $15」という低賃金労働者の待遇完全のために設立された組織の力も借りている。

原告のうちには、15歳の従業員も含まれており、上司から「触られた」「セックスを求められた」「わいせつな行為や言葉をかけられた」などとの被害内容を訴えている。彼女たちの訴えは、「マクドナルド側にこれまで無視されてきた」というが、被告側は訴えは真摯に受け止めていると主張している。

ファストフードで働く女性のうち、40パーセントもが性的な被害に遭っており、彼女たちのうち42パーセントが失業する恐れから、これをただ受け入れざるをえないと感じていたとの調査結果を、2016年にHart Research Associatesが発表している。原告側の弁護士イヴ・セルバンテスは、彼女たちのような「安い賃金で働く女性たち」は、たとえハラスメント被害にさらされようと、ハリウッドやメディアの関心を惹くことはなかったと、問題の根深さを訴えている。