すべての体型にスキニージーンズを! プラスサイズモデルを起用したキャンペーンが評判に

@philomenakwao / Instagram

 

米女性向けアパレルブランド「Lane Bryant(レーン ブライアント)」が、「#TheNewSkinny」と題したスキニージーンズのキャンペーンをこの夏からスタート。プラスサイズモデルの起用で話題だ。

2015年に、スタイル抜群の女性モデルを「エンジェルズ」として起用することで有名な下着ブランド「ヴィクトリアズ・シークレット」に対抗するかのように、「私はエンジェルじゃない」とビッグサイズの女性を起用した下着広告を出し、話題をさらった「Lane Bryant」。今回はスキニージーンズに対する意識を変えるべく、新たなキャンペーンをスタート。モデルとして起用された、フィロメナ・カオが、Elleのインタビューに答えている。

「長い間、異なるサイズの女性は、どんなキャンペーンにおいても別のものとして区分されていると感じてきた」と話すフィロメナ。「#TheNewSkinny」と銘打ち、彼女自身を含むプラスサイズモデルを起用した本キャンペーンについて、「スキニージーンズはどんな女性も男性もはくもの。だというのにずっと“こんな体型の人たちが履くモノ”として宣伝されてきた。でもこのキャンペーンでは、いろいろなサイズの女性が、スキニージーンズを履きこなせると示している」と強調。「ファッション界において、プラスサイズの女性を見直す」ものになると話した。

フィロメナは本人いわく、「下半身太り」で、ウェストと太もも、どちらにもピッタリくるジーンズ探しに苦労があると明かしている。「そういう人こそ、スキニージーンズを選ぶべき」というのが彼女の言葉。また、身体のラインがぴったり出るタイプのファッションだからこそ、「自分に自信がある女性たちは、スキニージーンズを履いている」という持論を展開した。

「この新しいキャンペーンは、とても新鮮なもの。だって私たちはみんな、全然違うサイズで、全然違う体型。なのに全員がこのジーンズ姿で、アメージングに履きこなしているでしょう」

さらに、黒人であるフィロメナ・カオは、「私が一緒に仕事をしている業界人は、より多くの有色プラスサイズモデルやブロガーを起用するようになっている。プラスサイズ向けのブランドだけではなく、さまざまなブランドが、文化的に違う背景を持つ人々を気にかけるようになったことを、高く評価しているの」と話した。

「Elle」や「Vogue」といった有名誌が、アシュリー・グラハム、キャンディス・ハフィンといったプラスサイズモデルをカバーに選び、また「カーヴィー特集」といったくくりではなく、彼女たちそのものを扱うようになった今、フィロメナ・カオは「体型の多様化」が取り沙汰されるのは、一時的なブームではないと感じているという。

「私たちは進化している。(中略)一旦、普通の“モデル”として彼女たちを扱うようになり、それが一般化されれば、もはや一過性のトレンドなどではないわ」