かつてミス・コンテストにつきものだった水着審査が、消えようとしている。アメリカいちの美女を決める「ミス・アメリカ」が、水着審査の取りやめを発表した。
1989年のタイトルホルダーであり、現在は主催組織代表であるグレッチェン・カールソンは、6月5日、「Good Morning America」へ出演。来年度大会から、水着および、イブニングガウンでの審査を排除すると発表。すなわち、外見をもとにした審査は行わない新方針を明らかにした。
カールソンいわく、ミス・アメリカは「もはや美女コンテストではなく、競技です」。今後の大会においては、水着の代わりに対話での審査を行い、出場者たちの知性や熱意、“ミス・アメリカ”の活動への認識を図るとのこと。そしてイブニングガウンに限定せず、出場者それぞれが快適な衣装で、自分自身、そして“ミス・アメリカ”の肩書を得たあとの展望を表現してほしいと、話している。
「“大会に参加したいけれど、ハイヒールと水着で人前に出たくない”という若い女性の意見を多々耳にしました。ではやらなくていいようにしましょう。世界中の観衆の前で、自分らしさを表現することで、励まされ、リーダーシップを学び、奨学金を得ることができる。誰がやりたくないというの? こうした基準で、私たちは審査を下すことにしました」
ミス・アメリカが、新たな使命として掲げるのは、「世界に貢献する素晴らしい女性の育成および、素晴らしい女性のための世界の育成」だ。そのため「若い女性にこそ、ミス・アメリカを観てほしい」と彼らは訴えている。
しかし米TVGuideによれば、保守的な中年男性を中心に、今回の措置を苦々しく思う層は少なからず存在するようだ。新しい審査法が採用された2019年度のミス・アメリカは、現地時間9月9日に全米放送される予定だ。
【ミス・アメリカ2018】