女の子なら、一度は夢見るプリンセス。実際に目指してみたとき、わかったことは?
昨年末、英ヘンリー王子が女優メーガン・マークルとの婚約を発表。アメリカ人のメーガンは、女優業から引退してイギリスへ、今後は公務に専念することになる。
一般家庭からの王室入り……“あこがれ”として語られることが多いメーガンのストーリーだが、王室の一員となるにあたり、現実の彼女にはさまざまな訓練を積む必要が。たとえば万が一誘拐されたときのため、軍事訓練を受けるなど、かなりハードなものも含まれている。
Cosmopolitanは、実際にThe Australian School of Etiquetteの王室エチケットトレーニングコースの受講体験を、レポートとして掲載。お姫様への道は、やはり平坦なものではなかった。
Contents
お召し物
「ドレスコードは、王室のメンバーにとっては、とても重要なものです。クラッシュジーンズはダメ、ドレスの丈は立ったときにひざ下になるもの、袖がないものも許されません。ウェッジもなし、葬儀以外では黒も好まれません」
「公務には、帽子と手袋が付き物です。(パンツより)ドレスやスカートがより好まれます。クラッチタイプのバッグが、見栄えもよくなります」
お化粧
「メイクは魅力を引き立てるものであり、(欠点を)カバーするものではありません。自然なルックスがより好まれ、深みのある赤いリップは、フォーマルな場にはまれ。微細なエレガンスが求められます」
「手元はよく手入れされていなくてはいけません。日々クリームで保湿し、爪をきれいに整えます。王室の面々は、延々と握手するものですから、きれいにしなくては。手の爪はいつも磨かれ、爪切りが使われることはありません」
歩き方
「歩くとき、肩を前に入れず、顎はまっすぐ地面を指し、視線は足元ではなく前を向いて。念頭に置くべきは、上品に、落ち着いて、いつも自信に充ち溢れた態度で、ということです」
座り方
「座るときは、お尻と背もたれの間に、卵がひとつ置いてあるように振る舞うものです。背もたれを使うことはありません。絶対にね。膝と足首は、いつもくっついていて、足はまっすぐか、サイドにおくもので、組んではいけません」
ご挨拶
「誰かと会うときは、アイコンタクト、握手をします。ですが、腕を振るのは二度だけです。頬へのキスを、ロイヤルファミリーはよく行いますが、実際にキスすることはなく、キス音を立てることもしません」
禁止事項
- 感情を表してはダメ:公務の際は、感情を表に出してはダメ。まっすぐ立って、姿勢を保ち、手は脇に添えて。
- ソーシャルメディア
- 黒を着ること:「葬儀へ出席する際は例外です」
- ひとりでショッピング:「介添え役を伴わなければ。店舗側も、王室の方が訪れる際は、閉店しています」
- 公の場での飲酒、酩酊
- 自分の意見を主張すること
- 貝類、ニンニク:「息がにおうなんて、もってのほか。貝類には、食中毒の可能性があるため食べられません」
1週間のプリンセス体験を経て
仕事に支障のない範囲で、一連のルールに沿った生活を1週間続けた筆者は、「お姫様気取りの1週間は、とても楽しかった」。当初は「コーディネートに困る」「背もたれとの間に卵???」と頭を抱えていたものの、結果的に「姿勢が良くなった」「穏やかに過ごせるようになった」と、プラス効果もあったそう。
しかしファッションへの制限は、かなりストレスがたまったようで、スニーカー、パンツ、そして何より「黒が恋しくなった」と振り返っている。
「この体験を通じて、ケイト・ミドルトンや、メーガン・マイケルを尊敬するようになりました。誰もがプリンセスになるなんて楽勝と考えているけれど、ロイヤルファミリーとしての責任を問う前に、求められることが多い」と、結論付けている。