@nataliemeansnice / Instagram
プラスサイズモデルの女性が、飛行機で遭遇した屈辱体験を告白。「太った人々にとっては、これが日常的な現実」とつづった。
ナタリー・ヘイジは、撮影のため、米ロサンゼルスへ向かう飛行機内で起きた屈辱的な体験を、インスタグラムで告白。隣に座った男性のありえない言動を明かした。
ナタリー本人によれば、スペースの都合から追加費用を支払ったうえで、彼女はより広い席を予約。他に空きがなかったため、三列シートの中央を選んだところ、席に着いた途端、左側に座る男性に、大きなため息をつかれ、座り直されたそう。
「彼は携帯を私に見えないよう伏せて、怒ったようにメールしていたわ。次のメールがちらっと見えたら、それは私についての内容だった。彼は私の写真もこっそり撮影していたようなの」
男性とメール相手がかわしている内容は「意地が悪く、醜い」もので、たとえば「彼女(=ナタリー)がメキシカンフードを食べてないといいわね」「彼女はメキシコ人を丸ごと平らげたんだろうよ」といったものだったとか。さらにこの男性は、「押し付けられて、窓にキスマークがつきそう」などとつづっていたという。
ナタリーは、この男性が彼女の写真をこっそり撮ったと思われる瞬間や、メールの画面をインスタグラムに公開。また、「私は彼のスペースに入っていないし、むしろ彼の肘が私の方へはみ出しているのがわかるはず」と主張。
「私は彼に何もしていない。自分の席に完璧に収まっていたし、邪魔にならないよう縮こまっていたわ。すごく腹が立った」
ナタリーいわく、「これが太った人々が直面する、日常的な現実」であり、それは飛行機に限らず、バスや行列、買い物中、コンサート、さらにはインターネットでも同じことだという。「あなたが自分の場所に収まって、誰の邪魔をしていないとしても、それでも周囲はあなたを罵り、傷つけようとする。知るべきは、あなたは何も間違っていないと自覚すること。ただそこに存在するだけよ」とメッセージを発し、飛行機での体験を「とても腹立たしく、とても悲しい」と振り返った。
この投稿は、メディアにも取り上げられ、ナタリーはそのことへの驚きと喜びを改めてインスタグラムに投稿。一方で彼女のもとへは、励ましや共感だけでなく、心無い声も届いたとのこと。しかしナタリーは、「こういった対話がとても大切。私たちの生活に、どれだけデブ嫌悪の考えが根付いているかを、話し合わなくてはいけない」と、改めて訴えている。